浦安市立図書館

考える力を育てる ―子どものための科学の本の世界―

 戦後まもなく、科学者が子ども向けの科学の本を書くようになり、「知識」だけでなく「科学的なものの考え方」を伝える本を出版されるようになりました。その後、約30年続いた高度経済成長期には、子どもの本の研究、読書運動の普及など、子どもの読書環境の改善への動きがあり、出版界へも大きな影響を与え、科学の本の世界も飛躍的な発展を遂げました。
 身近な自然や現象に疑問を持つことから始まる科学の世界。子どものための科学の本は、美しい絵や写真、図を使ったものも多く、読み物的なものからビジュアル的なものと様々なものがあり、大人にとっても入門書として役立ちます。
 学校の調べ学習に対応するため出版点数が増加した科学の本の中で、今回は単に知識を増やすのではなく、論理的なものの見方を身につけるための本を中心に、戦後の出版状況の変化を追いつつ、「頭で考える」「目で観る」「手で試す」という三つの視点をふまえて紹介します。

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