地球から宙を見る
宇宙の「一番星」を探して
谷口義明 丸善出版 2011
本書における「一番星」とは、今夜、一番初めに見つけた星ではなく、宇宙で最初に生まれた星のことである。宇宙には無数の星があるが、初めからたくさんの星があったわけではなく、必ず、一番先に誕生した星があるはずである。その星は、果たしてどこにあるのだろうか?それは現代天文学の重要な研究課題の一つである。さあ、130億光年の彼方まで、一番星を探す旅に出かけよう。
デジタルカメラによる月の撮り方
月の撮り方研究会 誠文堂新光社 2011
中秋の名月や日没直後の赤い月など、「きれいだな…」とカメラで撮影してみても期待した通りには撮れていない、と思うことが多くはないだろうか。 カメラにあまり詳しくない一般ユーザーにも扱いやすい、デジタル一眼レフカメラが市民権を得て久しい。すこしのコツを覚えればだれでもプロの気分が味わえるようになった。本書では、カメラの設定から機器の選び方、月の基礎知識まで、オールカラーで解説されている。本書を読み終わったあなたは、きっと納得のいく「月」の写真が撮れるだろう。
春夏秋冬星座の本
林完次 アスペクト 2008
「夜空の星を見るのは好きだけれど、思うように星座を見つけられない」という人は多いのではないだろうか。季節によって昇る星座の傾きは異なり、頭の中にあるイメージと違うことに気がついていないこともある。この本では、星座を平面ではなく、天体という空の動きでとらえ、肉眼、双眼鏡、望遠鏡など身近に観測できる星座と見どころや特徴を紹介している。誕生日で分けられる自分の星座が見える季節はいつ、どのように見えるだろう。時間ごとの星座の傾きが描かれた星座早見図を持ち、想いを馳せながら夜空を見るのは面白い。
月と暮らす。
藤井旭 誠文堂新光社 2011
月には0から29までの齢がある。一口に「三日月」と呼んでいても、正式には「月齢2」の頃を言い、またその翌日の月には欠けて見えない部分がぼんやりと照らされる地球照と呼ばれる。昔の人はその地球照の様子を「新しい月に抱かれた古い月」と呼んでいた。他にも、「ムーン・レディ」「栗名月」「スーパー・ムーン」など月の呼び名が本当にたくさんある。見上げるだけでは知らなかった月の姿をさまざまな面から見ることができる一冊。 この本を読んで、「今日の月は“スーパー・ムーン”だなぁ」とつぶやいてみてはどうだろうか。