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1964東京オリンピック

アジアで初めて開催されたオリンピック。多彩な国家・人種が競うオリンピックは、アジアの地でも、日本と世界の人たちが一体となって高揚感を共有しました。この1964東京オリンピック以降、開催地の“東京”は、国際色豊かな“TOKYO”となります。
 
画像:『TOKYOオリンピック物語』

『TOKYOオリンピック物語』

野地秩嘉(のじ つねよし)/ 著 小学館 2013年 

1964年東京オリンピック。本書は、この大会を裏で支えた人々に焦点を合わせる。グラフィックデザイナー、カメラマン、エンジニア、オリンピックを招致し、大会組織や運営システムを作り上げた人々。彼らが開発したソフトのシステムが日本を大きく変えた。シンボルマークの制定。絵ではなく、写真を使ったポスター。はじめて知る東京オリンピックの裏側は、より良い仕事を目指す人々の想いが交錯していた。

画像:『東京オリンピック 完全復刻アサヒグラフ』

『東京オリンピック 完全復刻アサヒグラフ』

朝日新聞出版週刊朝日編集部/編 朝日新聞出版 2013年

本書は、1964年に発刊された、アサヒグラフ増刊東京オリンピック特集号の復刻版である。‘東洋の魔女’バレーボール日本女子チームの優勝の瞬間、涙を流しながら駆け寄る選手たち。銅メダルを首から下げ、片手を挙げて挨拶をするマラソンの円谷幸吉。世界のトップ選手たち。この大会を見た人たちは、あのときの興奮が蘇ることだろう。そして2020年東京開催のオリンピックへの期待が高まることだろう。

 
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『孤高のランナー 円谷幸吉物語』

青山一郎/著 ベースボール・マガジン社 2008年

東京オリンピックで銅メダルを取った4年後、「父上様母上様、幸吉はもうすっかり疲れ切ってしまって走れません」と遺書を残して27歳で自殺したマラソンランナーの円谷幸吉。足・腰の故障によって競技者としての生命を失ったことが原因であった。彼をそこまで追いつめたものとはなんだったのか。彼の人生を追ったルポルタージュ。

画像:『オリンピックのころの東京』

『オリンピックのころの東京』

川本三郎/文・春日昌昭/写真 岩波書店 2002年

1964年の東京オリンピックをきっかけに大きく変わってゆく東京はプロ・アマチュアを問わず多くのカメラマンを魅了した被写体だ。プロカメラマン春日昌昭も1963年から65年にかけて「普請中の東京」を集中的に撮影している。春日は変わりゆく東京だけでなく、変わらない「静かな東京」も撮影していた。没後、春日の撮影した1963年から65年の東京の写真を、作家の川本三郎がピックアップし、一枚一枚にコメントをつけ、アルバムのように仕上げているのが本書である。

画像:『東京五輪1964』

『東京五輪1964』

佐藤次郎/著 文藝春秋(文春新書) 2013年

1964年に開催された東京オリンピックは、多くの日本人の胸にかけがえのない思い出を残した。それは、大会に出場した選手たちをはじめ、直接間接に大会運営に関わった人々であればなおさらである。本書は、オリンピックが開催された15日間、その日に行われた競技を1日ひとつずつ取り上げ、関わりのあった人々から約50年前の記憶を聞き書きしたルポルタージュ「それぞれの東京オリンピック」である。選手や関係者の多くは、60代半ばから80代になっている。貴重な思い出と、それからの半世紀の人生は同じように光り輝いていた。

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