世界編
『魅惑のタヒチ―贅沢な休日が約束された、珠玉のホテル・コレクション』
増島実/写真 小久保敦郎/文 JTBパブリッシング 2007
タヒチを愛したゴーギャンは、かの地に長く滞在しいくつもの作品を残した。描かれた作品から、タヒチの自然の素晴らしさ、雄大さが伝わってくる。本書は、タヒチのホテルを紹介する目的で編まれているが、多くの写真が掲載されており、その写真を見るだけでゴーギャンが愛したタヒチを感じることができる。タヒチへの旅情が掻き立てられる一冊である。
『仏さまに出会う旅』
末本弘然/著 東方出版 2009
住職である著者は、仏教のルーツをたどるためにインドへ旅立った。お釈迦さまがさとりを開いたブッダガヤ、ヴァラナシーのガンジス河岸の火葬場、サラーヴァスティの祇園精舎などインド各地を訪ね、インドの人びとの生活や風景の中に二千五百年前に生きた仏さまのおもかげを探すフォトエッセイ。
『こんちき号北極探検記』
あべ弘士/著 講談社 2012
ホッキョクグマを求めて、白夜の北極へ。絵筆を持って1ヵ月間のヨットの旅。無音の世界の中、氷河が崩落して氷が砕けるときに、空気がはじける音がする。シロクマの親子は、2年前から海中に沈んでいるクジラの肉片を潜って取りに行く。絵本作家であり、25年間旭山動物園で飼育係をしていた著者によるイラスト入りの探検記。
『5日間の休みで行けちゃう!絶景・秘境への旅』
A−Works/編 A−Works 2012
一昔前では考えられなかった絶景・秘境な場所にたった5日間の休み、手ごろな予算で行ける事に驚く。そして写真が圧倒されるほど綺麗で本当にすぐにでも行きたくなること必至。行き方とおおまかなプランが提示されているのでとりあえずの計画は立てられる。プラス1日あったらという追加のプランがうれしい。次はどこへ行こう?
『モネと画家たちの旅―フランス風景画紀行』
高橋明也/監修 西村書店 2010
モネ、ゴッホ、セザンヌ、シスレーら、美に敏感な画家たちの心を動かした風景こそ、絶景といえるのではないだろうか。本書で紹介されているのは、モネを中心としたポーラ美術館所蔵の選りすぐりの風景画であり、その絵が描かれた場所も地図でも示されている。読めばきっと、名画の中の風景を探す旅に出たくなるに違いない。