326〜329
326 『All Color ニッポンの刑務所30』
外山ひとみ/著 光文社 2013年
刑務所、少年刑務所、拘置所などの全国に77か所ある刑事施設のうち、25年以上の取材で撮影した30か所余りの施設が掲載されています。お花見や盆踊り、運動会などが行われる施設もあるなど、それぞれに特色のあることがわかります。オールカラーとされている通り多くの写真で構成されており、文字情報だけではわからない現実が表現され、写真家である著者の思いが伝わってきます。刑務官の日常にも社会復帰への改善厚生に向け励む姿が現れており印象的です。
327 『傍聴弁護人から異議あり!』
北尾トロ/著 現代人文社 2013年
趣味として裁判の傍聴を続けてきた著者は、これまで実況中継のような裁判傍聴レポートを著してきました。刑事裁判では、判決によって罪の有無や重さが決まる「被告人」に注目が集まりますが、忘れてはならないのが代弁者である弁護人です。弁護人はどんな役割を果たしているのか、本書では自称「傍聴弁護人」として弁護人チームの一員になったつもりで傍聴しています。臨場感があり、実際に裁判を見に行きたくなる傍聴記です。
329 『「ポツダム宣言」を読んだことがありますか?』
共同通信社出版センター/編 共同通信社 2015年
1945年7月26日にアメリカ、イギリス、中国が日本に対して行った降伏勧告、ポツダム宣言。降伏のために出された条件とはどのような内容だったのでしょうか。本書は原文を読むことを目的に編集されていますが、外務省の公式訳や現代語訳など4種類の対訳がともに収録されています。「ポツダム宣言とは何ですか?」などの初歩的なQ&Aや写真資料のページも多く、戦争のことをよく知らない人でも関心のあるところから読むことができます。