浦安市立図書館

画像:オリンピック・パラリンピック 〜真のオリンピズムとは〜

ギリシアで古代オリンピックが始まったのは、紀元前8世紀。クーベルタン男爵の働きかけによってこれを復興させ、初めての近代オリンピックがアテネで開催されたのは1896年でした。

「スポーツを通して心身を向上させ、さらには文化・国籍など様々な差異を超え、友情・連帯感、フェアプレーの精神をもって理解し合うことで、平和でよりよい世界の実現に貢献する」という彼の提唱したオリンピズムの考えは、帝国主義の時代にあって、とても画期的なものでした。

それから120年余り。2度に渡る世界大戦による中止や、東西冷戦時代のボイコットなど、オリンピックは常に社会情勢に左右されてきました。それでも現在まで続いているのは、オリンピズムが世代や国境を越えて、受け継がれているからなのかもしれません。

現在のオリンピック憲章には、オリンピズムの根本原則について次のように書かれています。
「オリンピズムは肉体と意志と精神のすべての資質を高め、バランスよく結合させる生き方の哲学である」
「オリンピズムの目的は、人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである」
オリンピック憲章はこれまで何度も改訂されてきましたが、基本的な考え方は変わっていないのです。

令和3年7月23日、いよいよ東京2020オリンピックが開幕しました。新型コロナウイルスの世界的な流行の影響で、1年延期されましたが、平和の祭典が半世紀ぶりに東京で開催されます。

今回の展示では、オリンピックの歴史や活躍した選手などを振り返るとともに、真のオリンピズムについて、考えます。

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