長年、図書館を撮り続けてきた写真家がとらえた、全国の様々な図書館の日常風景。お父さんの膝の上で絵本を読んでもらう子ども、勉強に集中する学生たち、新聞を読む高齢男性、移動図書館の貸出に列を作る子どもたちや、ロビーに集まっておしゃべりをする人たち。思い思いに図書館を利用する人々の姿に、図書館は世代を問わず、生涯をかけて学ぶ場であることを実感する。
図書館は無料で本を借りられる場所というイメージはもはや古い。図書館は市民に情報を提供する公共施設としてまちづくりの中心を担い、新しいサービスを次々に生み出している。コンシェルジュがいる図書館や、商品開発、起業などビジネスを支援する図書館、図書館が存在しなかった島に図書スペースを多数設けることで町全体をまるごと図書館にしてしまった離島など、改革し続ける図書館を紹介する。
現役司書、それもレファレンスサービスのプロ中のプロが書いた、お茶目な図書館攻略本。期間限定で図書館のアルバイトを始めた彩乃ちゃんの視点で綴られる物語形式だ。読み進めるうち読者も一緒に図書館の本の並べ方や、本を見つけるための発想の飛ばし方を学ぶことができる。各章7〜8ページの構成でイラストも豊富なため、スキマ時間に読むのにもぴったり。図書館をよく利用するあなたなら、楽しめること間違いなし!
国立国会図書館デジタルコレクションをご存じだろうか。江戸時代以前の古典籍資料のほか、戦前・戦後期刊行図書、戦後の日本占領関連資料などをデジタル化し、インターネット上で公開している。以前なら図書館へ足を運ばなければ目にすることができなかった資料を、自宅で好きな時に見ることができるのだ。本書はその膨大なコレクションから代表的なものを集録、貴重書を身近で楽しむことができる1冊となっている。
ブエノスアイレスの豪華な劇場をそのまま使った書店、ブリュッセルのカフェとレストランも楽しめるユニークな店、100年の歴史ある建築だが本の見せ方は斬新なロンドンの書店など、世界各国の美しい名店を収録したガイドブック。外観や内装だけではなく、陳列にも工夫が溢れている。鮮やかな色彩の豊富な写真も魅力。MAP付きのアクセス情報もあり、旅気分にも浸れる一冊。
書店とは、地名も年代も異なる世界と人々とをつないでくれる場所である。世界最古といわれる書店や世界一大きな書店、最も美しい書店など、世界各地を渡り歩いた著者が、自身の旅の思い出と絡めながら語る一冊。書店の歴史や存在意義から、危機に瀕している現状、未来像にいたるまで、あらゆる側面を考察する。本と出会う場所として、書店のあり方に今一度目を向けてみてはどうだろう。
日本全国の新刊書店・古書店・ブックカフェ・宿など、本に関するお店を幅広く紹介。北海道・東北・関東……エリアごとに執筆者が異なり、本と地元への愛あふれる個性豊かな138のお店に心魅かれ、実際に現地を訪れたくなる。各エリアの章末には“地元の大きな本屋さん”の一覧があり、その地域に根差した大型書店も一目瞭然。各店のキャッチコピーや店内の写真を眺めているだけでも楽しめる。