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『看板建築 下町商人の粋と見えの建築群。』
藤森照信/文 増田彰久/写真 三省堂 1994年
表は立派なアールデコ調、裏は普通の日本の民家、という建物があります。このような建築群を“看板建築”と名付けた著者は、その外観を調査するだけでは飽き足らず、間取りや成り立ち、住人まで調べまとめました。東京の商店建築からどうして看板建築が発生したのか、その根底にあるのは下町商人の粋と見栄、と言われると得心がいきます。 豊富な写真には住所が添えられていますので、下町散歩のお供にもどうぞ。
『日本の家』
中川武/著 KADOKAWA 2015年
夏は縁側で西瓜を食べ、冬は囲炉裏の火で温まりながら夜話をする。今ではなかなか見られなくなった光景です。近代化が進み、家のデザインが自由で便利なものになっていく一方で、昔ながらの日本の家の様式は失われていきました。建築史を専門とする著者が、様式と共に忘れられる用語にも焦点を当て解説しています。どこか懐かしい「日本の家」の奥深い世界を、美しいカラー写真で堪能できます。