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『間取り百年 生活の知恵に学ぶ』
吉田桂二/著 彰国社 2004年
太平洋戦争の終焉により、人々の生活はそれまでの忍耐を強いるものから豊かなものへと変貌しました。代表的な間取りの平面図と立体図、外観の絵などを用いて、前半と後半の違いが明確に分かれる20世紀の100年を解説しています。 昭和初期の工業化に伴う長屋の急増や家庭電化製品の需要拡大によって起こった「台所革命」など、生活習慣の変化や時代背景が間取りに与えた影響が具体的に描かれています。環境保全なども見据えた家づくりの提言もなされています。
『団地の子どもたち 今甦る、昭和30・40年代の記憶』
UR都市機構/写真 照井啓太/編 洋泉社 2009年
「ダンチ族」という言葉が生まれた昭和30年代、団地に住むということは一種のステータスでした。本書はその当時の団地に暮らす子どもたちの写真集です。親子で、団地内の遊び場で、なんと団地内の学校で、子どもたちの生き生きとした様子が写されています。花見や夏祭りなどコミュニティとしてのつながりの強さも感じられます。室内での様子は少なく、団地の敷地が子どもたちの生活の場であったことがうかがえます。
『団地図解 地形・造成・ランドスケープ・住棟・間取りから読み解く設計思考』
篠沢健太/著 吉永健一/著 学芸出版社 2017年
少子高齢化などネガティブな側面が取り上げられている団地を、地形→造成→配置→住棟→間取りの「つながり」の魅力に焦点を当て、事例を上げながら検証しています。多くの団地が作られた昭和30年代当時の創意工夫は、現在の空間計画などにも示唆を与えています。その土地の地形に合わせて造成し、どのように棟を配置していくか、ふんだんに描かれている図解から、そこに生まれる生活空間を想像することができます。
『日本のビルベスト100』
@関西人/著 エクスナレッジ 2016年
超高層ビルは、ビジネス、娯楽、住居、通信インフラなど、多様な機能を内包し、場を象徴する風景を形作る地域のシンボルです。自身を「幼いころから超高層ビルの魅力に取りつかれた“超高層ビルマニア”」と称する著者によって、「超高層ビルが建っていると何故か見上げてしまう人」に向けてつくられています。日本全国に無数にあるビルの中から、六本木ヒルズ森タワー、サンシャイン60などの厳選した100棟について、特徴や役割などを写真と共に解説しています。
『建築の東京』
五十嵐太郎/著 みすず書房 2020年
平成から令和へ、オリンピックを前にして東京はいかにして変貌したか? 現代建築評論家として第一線で活躍する著者が、東日本大震災から東京オリンピックまで、東京を中心とした建築シーンを分析したものです。1964年高度成長期のオリンピック開催時の建築構想と比較し、「保守に陥った=つまらなくなった」と評しています。それはなぜなのか、打開策はあるのか。ニューヨークのハドソンヤードの再開発や、仙台や金沢など海外や地方の成功例も併せて紐解いていきます。