浦安市立図書館

白夜の国から〜北欧の児童文学

はじめに

半世紀以上も前から、世界中の子どもたちに愛されている物語『ムーミン』や『長くつ下のピッピ』、『ニルスのふしぎな旅』等は北欧で生まれました。これら北欧の児童文学には、等身大の子どもたちが縦横無尽に活躍するユーモアあふれた物語がある一方、北欧の暗く厳しい自然を反映し、孤独にそして思索的に生きる主人公が描かれた物語もあります。登場人物の感じ方や考え方からも、それぞれの国の自然や風景を想像させてくれます。どちらの物語にも共通して言えることは、ささやかな日常の中に喜びや幸せを見出していく「生きる力」が、光となって作品のなかに散りばめられていることでしょう。 今年は北欧の代表的な児童文学の一つ『ムーミン』シリーズの作家トーベ・ヤンソンの生誕100周年にあたります。これを記念して、北欧の国々―デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイスランド、フェロー諸島にわたる地域―の代表的な作家と作品の紹介を行います。この機会に、遠い国々に思いを馳せながら、北欧の児童文学に親しんでみてはいかがでしょうか。

特集
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