浦安市立図書館

スカンディナビア山脈から多くの川が流れ、国土の半分以上は針葉樹林に おおわれている。2度の世界大戦には参戦しなかった、世界トップレベル の福祉国家。
代表的な作家★セルマ・ラーゲルレーヴ(1858年〜1940年)、エディス・ウンネルスタッド(1900年〜1982年)、アストリッド・リンドグレーン(1907年〜2002年)、マリア・グリーペ(1923年〜)、ウルフ・スタルク(1944年〜)、アニカ・トール(1950年〜)

国紹介

『長くつしたのピッピ』
アストリッド・リンドグレーン作 大塚勇三訳  岩波書店

 9歳の女の子ピッピ・ナガクツシタは、学校へ行かず、ごたごた荘で、サルのニルソン氏と1頭の馬と暮らしている。馬一頭持ち上げられるほどの力持ちで、空想好きで、思い立ったらすぐ行動するピッピ。様々な騒動を起こすが、隣に住むトミーとアニカは、気ままに暮らすピッピがうらやましくてたまらない。リンドグレーンが娘に毎晩語ったお話がもとになっている。
『海の島』ステフィとネッリの物語
アニカ・トール作 菱木晃子/訳  新宿書房

 第二次世界大戦時、ナチスによるユダヤ人迫害から逃れるため、ステフィとネッリの姉妹は親元を離れスウェーデンの小さな島へやってくる。言葉も習慣も違うなか、姉妹は別々の家庭に引き取られ、新しい生活を始める。 主人公の日常生活を描きながら、間接的に戦争と人種差別の悲惨さを訴える。姉妹の生きる力に胸を打たれる作品。
『おばかさんに乾杯』
ウルフ・スタルク作 石井登志子/訳 小峰書店

 12歳のシモーネは、母親と母親の彼氏と一緒に暮らすためにやむなく引っ越しをした。転校初日、担任の先生から男の子と勘違いをされたシモーネはそのまま男の子として学校生活をはじめる。飼い犬がいなくなったことや、勝手で自由きままな母親に苛立つシモーネを理解してくれるのは療養所から逃げ出してきた祖父だけ。男の子のふりはいい気分だが、気になる同級生ができてしまう。思春期の悩みを明るく描いた作者のデビュー作。
『小さなジョセフィーン北国の虹ものがたり1』
マリア・グリーペ作 大久保貞子/訳 冨山房 

 牧師のお父さんとお母さん、年の離れたお姉さんと暮らす女の子ジョセフィーン。魔女のようなおばあさんに出会ったり、本当は神さまの庭師が家に来たりと、世の中は思うとおりに行かず、ジョセフィーンの悩みはつきない。低学年向きにやさしく書かれている。

『鳴りひびく鐘の時代に』
マリア・グリーペ作 大久保貞子/訳 冨山房 

 年若いアルヴィルド王は、父から王位を譲り受けるが、周囲が期待する王の役割にしばられ、悩んでいた。王を祝福のため、鳴らされる鐘の音を聞く度に、アルヴィルドは王の義務を強制されているように感じていた。王に罰を与えるためのむちを受ける、身代わりとの出会いが、彼の心を乱す。中世の架空の王国を舞台とした幻想的な物語。
『ニルスの不思議な旅』上下巻
セルマ・ラーゲルレーヴ作 菱木晃子/訳 福音館書店 

 動物に乱暴をはたらき、人に意地悪をするニルスに、両親は心を痛めていた。ある日、トムテ(北欧の小人)を失礼に扱ったニルスは、魔法の力で小さくされてしまう。家を出てガチョウの背にのって国中を旅することになったニルスは、自然界で人と動物が互いに尊重することを学び、成長していく。
『すえっこOちゃん』
 エディス・ウンネルスタッド作 石井桃子1・下村隆一共訳 フェリシモ出版

 発明家のお父さん、元劇団員のお母さん、女の子のデッシ、ミッレ、ロザリング、男の子のラッセ、クヌッテ、チビ、そして末っ子のOちゃんは、古めかしいアパートで暮らしている。5歳の0ちゃんは、何でも自分でやってみたい年頃のおませな女の子だ。大家族の温かい日常を描く。(129文字)
『ノロちゃんのおとぎばなし』
  エディト=ウンネルスタード作 下村隆一/訳 学習研究社

  三人の姉妹の末っ子のノロちゃんははずかしがりやでおくびょうな女の子。得意なことは一つだけ、お話を語ることだ。近所の子どもたちにせがまれて、ノロちゃんはおはなしを語り始める。ノロちゃんが語るおはなしには北欧文学らしくトロルも登場する。

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