浦安市立図書館の蔵書は、他の多くの公共図書館と同じく、「日本十進分類法(NDC)」と呼ばれる規則に従って、内容別に分類され、配列されています。図書館では、館内のいくつかのスペースで展示を行い、関連資料をご覧いただくことができるようにしています。展示を行うにあたり、それぞれその分野の基本図書を確認し、必要な資料を補充してコレクションを充実させることも行っています。
社会科学グループは「コレクションを充実させる」という目的に重きを置き、NDCをもとに、社会学(NDC360)、法学(320)、政治学(310)、経済学(330)、民俗学(380)、園芸・造園(620)の展示を企画し蔵書を確認してきました。今回は、産業分野からNDC680の「観光」を取り上げ、複数の典拠から古典とみなされる基本図書をリストアップし、さらに近年出版された代表的と思われる資料を確認しました。
「観光」は、ここ数年、コロナ禍の行動制限により私たちの生活から奪われてきました。ようやく徐々に楽しめる状況になり、人にとっての観光の力を実感されている方も多いのではないでしょうか。また浦安市には、今年開園40周年を迎えた東京ディズニーランドを中心とした観光業が盛んな地域もあります。
今回の展示では、観光とは何かを考えることができる資料から、鉄道や飛行機などの交通産業、ホテルや旅館といった宿泊産業、そしてテーマパークについての資料まで、観光について深掘りできる本を幅広くご紹介します。図書館の資料で、より有意義な「観光」とするための参考にしていただければ幸いです。