『ルゥーシー・リィー ―現代イギリス陶芸家―』
ルゥーシー・リィー/作 三宅一生/企画・監修 伊藤郁太郎/ほか編 石元泰博/写真 三宅デザイン事務所 2009年
1989年、日本で初めて、ルゥーシー・リーの個展が開催された。本書はその図録をもとに出版されたものである。20世紀を代表する現代イギリス陶芸家は、ファッションデザイナー三宅一生により紹介された。バウハウスの影響を受けたモダンでシンプルな作品は評判となり、後に何度も展覧会が開催されている。作家が好んで作った、白磁の釉薬の作品は豊かな表情をもち、静謐な美しさを漂わせる。生涯については『Lucie Rie』(ブルース・インターアクションズ刊)を併せて読むとよい。