『欧州陶磁紀行 ―マイセン・ウェッジウッド・セーヴル―』
南川三治郎/写真・文 世界文化社 2005年
写真家である著者が、欧州の代表的な窯場を訪ね、写真と共にその歴史を綴る。ヨーロッパ最初の磁器を産み出したドイツのマイセンは、17世紀にザクセン選帝侯であったアウグスト強王の悲願から、世界で最も美しい白磁を作ることに成功した。他に、「英国陶工の父」と呼ばれたジョサイアの作ったウェッジウッドや、フランス宮廷の華麗な美学を纏ったセーヴルを取り上げる。作品が収蔵されている美術館を巡った紀行は、写真が美しく味わい深い。