浦安を知る本A
浦安の風俗
地域の伝統として浦安で4年に1度行われる「浦安三社祭」。清瀧、豊受、稲荷の3つの神社が合同で行う大祭である。他にも昔から伝わる伝統芸能として「お洒落(おしゃらく)」と「お囃子」がある。これらの伝統行事のほか、社会組織、年中行事、信仰を1冊にまとめた「浦安の民俗」という浦安市文化財報告書をぜひごらんいただきたい。浦安の暮らしの変遷がよくわかる。
- 『浦安の民俗 社会組織・年中行事・信仰』 浦安市教育委員会/編
- 『浦安の伝統芸能』 浦安市生涯学習課/編
- 『おいらのまつり』 獅子睦ほか/編
- 『グラフ浦安』 浦安市自治振興課/編
浦安の文化財
浦安市内には現在県指定の文化財5件および市指定の文化財23件の合計28件の文化財がある。その多くは江戸から昭和初期に建てられた民家や、浦安が歩んできた道のりで力を尽くした先人の顕彰碑や慰霊碑である。市ではガイドマップや文化財についての報告書を発行しており、市内めぐり、ウォーキング、散歩などの際に参考になる。
- 『浦安市文化財地図』 浦安市教育委員会生涯学習部生涯学習課/編
- 『浦安市文化財マップ』 浦安市教育委員会/編
- 『浦安 文化財めぐり』 浦安市教育委員会生涯学習課/編
- 『浦安の民家 T・U』 浦安市教育委員会/編
- 『浦安の石造物』 浦安市教育委員会/編
浦安の言葉
浦安には、数百年もの間この地で語り継がれた特有の方言「浦安弁」がある。元町でお年寄りの方が話しているのを聞いたことがあるかもしれない。浦安弁は威勢がよく温かな人情味があり、漁師町ならではの言葉も多い。面白いことに、堀江・猫実・当代島、それぞれにおいて違いがあるという。今では話す人も少なくなった浦安弁だが、後世に伝えるべく編纂された資料から、浦安の言語文化を感じ取ることができる。
- 『浦安のことば』 浦安市教育委員会社会教育課/編
- 『今日もいいあんべえ』 西脇いね/著
- 『方言(訛語)集』 浦安町誌編さん室/編
浦安の昔語り
今の浦安は、リゾート地や高層マンションなどで若い人に人気がある都市であるが、少し前の浦安は、漁業や農業が主な産業であるとても小さな町であった。そんな浦安に伝わる話や暮らしぶりが本になっている。昔からお住まいの方に直接話をうかがって、方言のまま書かれているので、現在とは違った浦安の雰囲気が味わえる。
- 『わが町・浦安』 小林トミ/著
- 『ベカ舟の町浦安』 西脇いね/著
- 『浦安の世間話』 前田治郎助/述
- 『浦安の昔話 正・続』 浦安市教育委員会/編
- 『浦安・海に抱かれた町』 三谷紀美/著
- 『女たちのちょっと昔』 長野ふさ子/著