ファンタジーの扉〜もうひとつの世界へ〜
かつては口承で伝えられてきた「妖精物語」「昔話」が再話され文字になった後、
子どもの本として見直され、ファンタジーの作品が生み出されてきました。
ファンタジーとは、「目に見えないものを見えるようにする」という元々の意味
から、「空想」「幻想」文学を経て、今では一つの文学ジャンルを確立しています。
ファンタジーの世界は、謎や不思議に隠された真実をあきらかにしたり、現実では
叶わない特別な願いを叶えてくれるもので、子どもたちに心からの願いを気づかせ、
危機に立ち向かう勇気を与えてくれました。
今回の展示では、ファンタジーの案内として、長く読み継がれている優れた作品を
三つのテーマに分け紹介します。
まず、日常の延長にファンタジーの世界がひろがる〜「ファンタジーの入り口」、
さらに、本格的な別世界が緻密に語られる〜「ハイ・ファンタジー」、そして、
ユーモアあふれるナンセンスな作品〜「奇想天外なファンタジー」です。
また、ファンタジーの歴史の中で特筆すべき作家についても四つのテーマに分け
振り返ります。
かつて子どもだった大人たちへ 〜「ファンタジー」というもうひとつの世界の
扉を開けてみませんか。